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はぐらかされるかな。
ここで一緒に生活しているからといって、今日は何があるとか、何のために出動するのかなんて教えてはくれない。
極秘で動くこともあるみたいだし。
「山南さんは出動しないんですか?」
「私は今日は留守を預った。手薄になった陣を狙う可能性も考えられる。屯所を守るのも大切な仕事だからね」
「そうですね。屯所がカラじゃ、一溜まりもないですもんね」
新選組も組織だ。
万が一、情報が漏れれば責任は大きい。
ひとつのミスが深刻な事態になることだって。
そうなれば取り返しがつかない。
分かってる。
口出しすべきじゃない。
知ってどうなるわけでもない。
そんなの十分すぎるくらい分かってる。
でも、今日のこの一件はどうしても知りたいの。
「あの…」
「うん?」
「山南さん、どういうことですか?」
「どうしたんだい?」
「今日の雰囲気ただごとじゃない。沖田さんまであんな深刻な顔して…」
「不安にさせてしまったようだね」
「いえ…」
「しかし、心配は無用だよ」
「ここ数日、監察方の動きも盛んな気がします。今朝も早くから幹部会議を重ねて、忙しそうに動いてるようだし…」
「君が気にすることではないよ」
「でも、町で聞きました!長州が町に火をつけるって噂…」
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