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【主要人物】 クイエー/カスター・エイブレス/ランシード・レイジュ:トラピスト1xに住む少年。ユーリーと出会ったことで自分が月面からこの地にやって来た存在であることを知る。その後レムリールとの再会を経て宇宙の果てに到達、直後月面の自宅で目覚めた彼は今までの旅は演算装置が見せた概念世界だったことに気付く。10年後、成人してカスターと名乗った彼は概念世界のことが忘れられずその世界を再現すべく生存圏計画を発表、これによりカスターは生存圏の指導者となるも現地政府との意見の齟齬から開戦を前にしたクーデターで失脚。数多の虐殺を目撃して狂気に支配される中、組成体のレムリールを生成する。以後彼は記憶を失いランシードとして静養していたが岩井山を訪れたのを期に反乱軍に身を投ずる。東京生存圏に到達した彼は自分がカスターであったことを知る。他生存圏との戦争、ゼネアとの再会を経てレワと共にトラピスト1xへ向かう。祖先は放置区画出身。 補記=カスターの一族は祖父の代までは利根川流域に住む普通の日本人であった。この祖父はこの地域の労働者のご多聞に漏れず群馬県方面に通勤する日々を送っていた。そんなある日、日本一のブラジリアンタウンである大泉町でヒスパニック振興法なる条例が施行される。これは南米系住民の減少による観光客の減少を危惧した同町が住民及び町内で働く会社員に南米系姓名を強制することでヒスパニック文化を保持しようとしたものである。カスターの祖父がエイブレス姓に改名したのもこの法律による。 レムリール/レワ:トラピスト1xにいた幼女。家族と共にズィー・ザスリケーダ星に移住した。惑星崩壊の際クイエーに救われ病気の治療の為地球へ向かう。のち光体となりクイエーと再会、二人は宇宙の果てに到達するが消滅する。元は演算装置が生んだ概念だがカスターは己の記憶を元に組成体としてレムリールを生成する。こうしてこの世界に現れたレムリールだったが狂気に呑まれたカスターの姿に心を痛め彼の記憶を消す。以後ランシードと名を変えたカスターにもレワと名を変え従っていた。ランシードが東京生存圏に到達するとその記憶を戻すことを決断する。その後の一連の出来事の際もランシードと共にいた。もう一人の自分であるレムリールとの邂逅を経てランシードと共にトラピスト1xへ向かう。出自はトラピスト1xからズィー・ザスリケーダ星に開拓に行った事しか分からない。
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