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「先生ぇっ、せんせ…っ」
「ンぁっ、あっあぅっーーっ!」
ドプッと腹の奥が温かくなった。それを感じてぶるりと震え、今治陽介(イマハリ ヨウスケ)も布団の上に射精した。
背中に重く熱い体がのし掛かる。二人して布団の上で重なりあい、ハァハァと荒い呼吸を繰り返した。
「…また、中で出しただろ」
乱れた長めの前髪をかき上げながら、喘いで掠れた声で陽介が告げる。
「腹下すから止めろっつったろ」
「ヴ、ごめんっ、気持ち良くてつい…っ、それに、明日はシてくれないんだろ?」
「当たり前だ。卒業式前日なんて、こっちは忙しいんだ。卒業するだけのお前とは違うんだよ」
「そうですよね。我慢する」
ずるり、と濡れそぼった穴からイチモツが抜かれる。ゾワッとした感覚に陽介が小さく喘ぐと、今まで散々自分を犯していた男は「そんな声出して、勃っちゃうよ」と呟いた。
まだまだ若い体は、体力も精力も何もかもがあり余っていて恐ろしい。
陽介は情事後の怠い体を起こして、布団の横に投げ出された自分のYシャツのポッケからiQOSを取り出して、煙草を吸い出した。
「あ、また吸って!口寂しいなら、俺にキスすれば良いじゃないですか」
「口寂しくて吸ってんじゃねぇ。一服したくて吸ってんだ」
抜いたばかりの後孔はまだぱっくりと開き、だらだらと吐き出された白濁を垂らしている。その感覚に気を取られると、高校生とまではいかないが、まだまだ男盛り30代の陽介の下半身の熱が再燃しそうだった。それを忘れるために、煙草を吸って、苦い苦い現実を思い出す。
そういえば、このiQOSはこいつが部屋に来るようになって買ったんだっけ、と目の前にいる、体は立派な雄なのに、精神的には世間を知らないまだまだ子どもな弥市樹(ヤイチ イツキ)を見て、思った。
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