夢を選んだ私の選択

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夢を選んだ私の選択

目が覚めた。 眩しい光が目に飛び込み、目が開けられない。 太陽光だけにしてはかなり明るい。 またやってしまった… 昨夜、アパートの玄関を開けたとこまでは覚えている。 「カギがない」と慌てて、仕事用のトートバッグを玄関先でひっくり返して探したから。 結局カギは何故かパーカーのお腹のポケットに入ってたんだけど、自分ではこのポケットに入れた記憶は全くない。 そんなことはどうでもよくて。 気がついたら朝だった。 今日が休みでよかった。 電気は付いたまま。 着替えもせず、当然お風呂も入ってないし、歯磨きもしないまま、私はベッドの上で倒れこむように寝ていた。 3月以降、これで何度目だろうか。 フォトグラファーの世界がこんなに忙しいとは、この世界に入るまで知らなかった。 と言ってもまだ学生兼一番下っ端の助手なのだが。 フォトグラファーは小さい頃からの憧れで、自分の夢を実現するために飛び込んだ世界だから、後悔はない。 ただ少し忙しさで心に余裕をなくして、日々の流れの速さに戸惑っているだけだ。 私は、昼間は映像表現を学ぶ専門学校に通いながら、平日夕方と日曜日は写真館で働いている。 バイトというよりは、ほぼ社員だ。     
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