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何はともあれ、無事に街に入れた俺たち。
あ、お金はオカマが払いました。未だに震えていて金を何度も落としていた。
少しかわいそうになったがそのまま真顔をキープしていた俺。
そこで入街税を徴収していた兵士らしき人物はオカマをみてからちらりと俺をみたあと、オカマを不憫そうな顔で見ていた。
なにを想像していたのやら。
それはそうと、驚くことがあった。その金は何と日本円だったのだ。
いや、お札の絵の顔は違う人なんだけれど、単位も“円”で統一されていた。
…どうしてだ?ここは異世界なんだよな?
なぜ日本円がある?…まぁいいや。あとから神に聞こう。確か、念話すればいいんだよな?
あの異世界ものでおなじみ頭の中で念じて会話するやつ。
一度やってみたかったんだよなぁ。中二病心がくすぐられる…ことはないけど。
それはまぁあとからやるとして、オカマに話しかける。
「おい。」
「はいっ!」
直立不動の姿勢になったオカマが元気よく答えた。
…まずい…笑いそうだ…w
必死に我慢していたら
スキル『“無表情”』を手に入れることができた。
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