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「ねぇ、なんで知ってるのって聞いてるの!」
オカマの口調がだんだん激しくなってきた。このぐらいで怒るって子供かw
いや、駄々をこねる様子はまさに子供だ。何歳だよお前。
放っておいてもいいのだが又もや周りの人からの視線が凄い。
ここまで来る途中にわかったのだが、オカマは人の目を集める。
まずは喧しい声に何事かとにつられてみた奴らが、オカマのイケメン顔を見てうっとりしてから、そのオカマ口調に気づいて慌てて通り過ぎていく。
何度かすれ違った旅人や商人らしき者たちのほとんどがそういう反応をした。
オカマはいつもの事らしく、困ったように肩をすくめてスルーだ。
イケメンはなにかと苦労が多いんだな。
しみじみ思った。
ちなみに俺はフードを被っている。何か魔法がかかっているのか、風でフードが外れるということはない。
さすが異世界だな。
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