episode229 サイコパス変性 ①

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どうすればいいのか。 実際僕が一番分かっていなかった。 ここに来たのは誰より早く彼に接触する為で。 真実を話すであれ (たとえ多少の脚色は加えるとしても――) 僕にはちゃんと事情を説明し どんな形にしろ彼を助ける責任があった。 九条敬のような常識人が 仮に犯罪行為を犯したのだとしたら。 全ては僕のせいだ。 それ以外に理由はない。 「どうだい?まだ朝も早い」 「……え?」 「僕は長旅で疲れているし、君は少し眠そうだ」 九条さんはだんまりの僕を 上手く誘導するように囁きかける。 「近くに部屋を取って、ベッドの中で話をするっていうのは?」
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