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ーーごった返す食堂では席を探すのが大変だ、だから先に席に荷物を置いて席を取っておくのがコツだ。
おばちゃんからカレーを受け取り取っておいた席に座る。一息つけると思った矢先、テーブルをドンと衝撃が走った。
テーブルの上を見るとそこには手が、手の持ち主を見るとそこには見たことない上級生がこちらを蔑んだ目で見ていた。
「あの、何でしょうか」
「そこの席をどきたまえ!
そこは学年1位のアニマスタ柊さんが座る席だ!」
「柊さん?」
彼の後ろを見ると先輩らしき美少女が冷めた顔でこれまた先輩らしき男性に肩を抱き寄せられてる。
「うぉ、マジで柊さんだよ!」
ナオトが興奮気味に僕の肩を叩く、噂には聞いてたが確かに美少女だ。
でも先程から心なしか柊さんの顔が嫌悪感で満たされてるような気もしない。
「あの、失礼ですが柊さん嫌がってません?」
「はぁ?何を言うんだね君は!
そんなのは君達カーストがその席に座ってるからじゃないか!」
「うわ!それはひでぇな・・・柊さんそんな人なのか?」
「うーん・・・違う気もするけど・・・でも分かりました、教室で食べますのでどうぞ」
このままだとさらにめんどくなりそうなので移動する事にしてその場を後にした。
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