第1章

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ーー刃はノコギリ状になり色は黒ずみ、試しに素材を切ったら腐食する始末・・・明らかに失敗作。 「ちくしょう!なんでだよ!」 思わず包丁を投げつけたい気持ちになるが危険な物を投げたらどうなるかは分かる、グッと堪え項垂れる。 「大丈夫だって!ほら!俺なんかキャベツが千切りどころか塵になったんだからさ」 声をかけてきたのは出席番号22番の飼場ナオト、同じく落ちこぼれ組の友達だ。 「いや、塵ならマシでしょ・・・俺腐るんだぜ?」 「腐るのはヤバいよなぁ・・・まぁまた先生に言って特訓しようぜ!」 同じ底辺でもコイツは明るく良い奴でいつも折れそうになる心を救ってもらってる。 今日も俺達の成長させた物は抽出機行きだが次こそはと思えるのもナオトのおかげかな?。
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