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「今から制限を言おう。汝の選びし文字、“治”は能力者に対してのみ、病気、怪我を即座に治す。また、能力者であれば1人のみ、神の遊戯と無関係の生物では3体、もしくは3人まで、自分の決めた規則に従うよう管理できる。能力者を管理する場合、他の生物は管理できず、その逆もまた同様である」
神が文字の制限を説明し、亜佑美はショックを受けた。
自分の文字ではお母さんの病気は治せない。
そんな現実が亜佑美を苦しめる。
だが、亜佑美は最後の希望とばかりに意思を固める。
辛い、しかしそうすればお母さんの病気は治せるのだから、と。立ち塞がる能力者達を倒す、と。
神が言った通りなら倒した後も、その能力者は生きていられるのだから殺すわけでは無い、と自分に言い聞かせる。
そうして、亜佑美は神の遊戯に正式に参加したのだった。
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