9人が本棚に入れています
本棚に追加
更に1分経過しようとした頃、神様が話しかけてきた。
「汝は、我等神の遊戯の参加者として我に選ばれた。汝の他にも選ばれた人間はいる。これから汝等には、我等から漢字と、それに関する異能力を与える。それを用いて戦いあえ。いや、殺しあえ」
急であり、なおかつ殺しあうという殺伐とした発言に俺の思考能力は停止した。
「殺しあうという言葉の為に頭の整理がますますつかなくなっているようだが、安心しろ。神の遊戯で人が死んでいっては人の世が荒れる。そのため、神の遊戯により死んだ者は、記憶操作された状態で、今までの日常通りの生活に戻るようになっている。周りの者達の記憶も書き換えられるため、少し違和感はあるかも知れんが、特に気にもならずに生活に戻るだろう。我等の力により、どれだけ暴れても特に何も起こっていないように一般人は感じるようにする」
俺の考えを読んでか読まずしてか、神は俺が一番注目した点について話した。
神の遊戯のことを忘れて普通の日常に戻ることは分かったが、それでも結局一度は死ぬし、死にたくなくても俺は他の人を殺さなくてはならなくなる。
「質問……いいですか?」
相手は神だ。俺達下等種族、人間ごときが馴れ馴れしく話すのは如何なものかと思い、敬語で尋ねる。
最初のコメントを投稿しよう!