第一話 神と文字

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「今から制限を言おう。汝の選びし文字、"消"は無生物を物理的に消す、もしくはその消したものを元の場所に再生することが可能だ。また、概念的要素を1つのみ消すことが可能である。生物の消去、また、己の死という事象に関する概念の消去、他の能力者の文字乃ち能力の消去は不可能だ。だが、己の死の概念は、一度の死という制限を付けさえすれば消去は可能だ」  神が言った。  なるほど、思っていたほど便利じゃなかったようだ。だがこれならいけるはずだ。  確信を得る為俺はある質問をした。  すると、 「その場合、今回の試合が終わるまで継続可能だ。中止したくばそれも可能である。ただし、中止した場合今回の試合が終わるまでどの概念的要素も消せない」  と言った。 「了解です」  俺は1つの概念的要素を消した。 「追加の情報だが、今回の試合中、能力者同士は惹かれ合うように用事が発生する。誰が能力者かは分かるようになっている。存分に殺しあえ」  仕方ない。ここまで来たなら暴れようじゃねーか!!!
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