プロローグ

1/1
前へ
/155ページ
次へ

プロローグ

 ここには9つの存在があるのみ。  彼らに歳という概念はない。 「そぉろそろあの時期じゃぁないかい?」 「あぁ、そうですね、ミネブル。今回はどんなルールにしましょう」 「漢字、一文字、能力」 「それはいいねぇ、蝶來(ちょうらい)。どんな奴が残るか楽しみだよ」 「漢字と言えば東アジアか? どう思う、クリフィナ」 「人口を考慮して~日本あたりが良いのでは? どうです? 恭爾(きょうじ)」 「うむ! それが良かろう! 今回の舞台は日本だな! ガッハッハッ」 「……決定」 「今までと同様に、人間と接する時、初めはそれっぽい言葉遣いにしましょうね」  こうして日本は9つの存在によりとある遊戯の舞台となった。  その頃参加者となる人々は、自分達が()()()()使()()()()()()()をさせられるとは、微塵も思わず、ただただいつも通りの生活をしていた。  たった一人を除いて……
/155ページ

最初のコメントを投稿しよう!

9人が本棚に入れています
本棚に追加