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サイコが静かにいった。
「それでもわたしは自分の使命を幸福に思うよ。日乃元広しといえども、『須佐乃男』に乗って本土防衛決戦を戦えるのは、7名だけ。そのひとりに選ばれて、みんなといっしょに戦える。わたしが大好きな日乃元の人たちを守れるんだから。わたしの青春が一日で終わってしまっても、すべてを燃やし尽くして戦ってくる」
おーっと低い感嘆の声が男子から漏れた。サイコはいった。視線は自然にタツオのほうに流れてくる。
「この先になにがあっても、わたしは絶対に後悔なんてしない」
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