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「千晃と一緒に過ごせて、私は幸せだったよ。でも、私は千晃にも幸せになって欲しい。千晃が心から幸せだと感じる人生を歩んで欲しい」
「何言ってるの」
「だから、今日でお別れ、しよう」
「奈都?」
「私のことは気にしないで。これからは自分の気持ちを隠さないで、ちゃんと幸せを掴んでね。じゃあ……さようなら」
これ以上話していたら、泣いてしまう。
泣き顔なんて見せたら、千晃は気にしてしまうから、絶対にそれだけはダメなんだ。
だから、私は言うこと言って、すぐに走った。
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