第6章 崩壊する日常

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第6章 崩壊する日常

「あなたが橘あみさんね」  突然。横付けしてきた車の助手席の窓が開くと、中から目力半端ない美人がこちらをジッと見つめて、私の名前を口にした。知らない相手に名前を言われるだけで、不快を通り越して少し怖くなるが、舐められてたまるかと心の中で奥歯を食いしばる。
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