第1話 始まり

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「おーおー、お二人さん。朝から熱々だねー」 「「ほっとけ」」 こいつが龍崎太陽。厨ニ臭い名前なんだが正義感と伸長だけは人一倍。 「黙れノッポしばくぞ」 「チビが調子のんな」 「あ?これでも162センチあるからな!」 「それを世間ではチビと言うんだ」 「いや、しぐは149だから!」 「どっちも驚くほどチビじゃねえか!」 「去年と比べると2センチも伸びたから!」 「はい、ちび確定!」 「喧嘩してるとこ悪いけど遅刻するよ?」 「「やっべー急げ!」」 「ちょ、ちょっと待ってよー」 「セーフ!」 「ま、まにあったぁ」 「よっしゃあ!」 「あ、おはよう時雨ちゃん」 「おはよう鈴ちゃん!」 なんだっけ?あ!そうだ!佐藤鈴だ。時雨の友達だっけ? 「早速だけど、一時間目は体育だから着替えなきゃね」 「マジー?」 「マジ」 「オワター」 「はい。更衣室に入って着替えてねー」 先生の号令で各々が更衣室に入っていく。 「なぁ司。お前しぐと付き合ってんの?」 ドキリ 太陽の質問に緊張が走る。 「いや付き合ってないけど。なんで?」 「マジ?」 「おう」 「マジかー」 「なんなんだよ」 俺は体操着に着替える。そして更衣室を出ると、ちょうどしぐも出てきた。      
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