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「 いいじゃない 女の子同士なんだし それとも私が怖いの小夜 」
「 …… 」
真月はトリオイ製薬の起業者で現会長 鳥迫秀一とその妻の月?との間の一人娘だった。鳥迫家の跡取り娘である。かなり高齢で授かった子らしく秀一は父と言うより祖父にしか見えない、母月?もかなりの高齢なのだが何故か若々しいのが不思議だ。
真月は卒業と同時に父親の会社 トリオイ製薬の広報部を切り離し百目堂書房を立ち上げた。
「 真月起きろ 今日は山姥を捕獲に行くんだろう 」
「 小夜ぁ まだ眠いぃ もっとだらだらしていたい 」
「 だらしないこと言うな 社長兼編集長だろ 」
「 じゃあ小夜が抱っこして起こしてチョンマゲ 」
「 そんな事言ってまた私をベッドに引き摺り込む気だろ もうその手は食わん 5分後に食事ださっさとしろ 」
「 ぶぅぅぅッ 」
新宿から電車で2時間ほど下った山中にそれはいた。
「 ごぉぉらぁぁぁッ お前らまた来たかぁ 」
「 でたぁぁぁ 山姥だぁ 」
「 だぅあぁれがぁ山姥じゃ 」
「真月 気をつけろ ばあさん鉈持ってるぞ 」
「 いィィやァァァッ 小夜 助けてェ 」
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