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「 私達は以前市役所に伺った者です 」
「 ああ 出版社の 本当に申し訳ありませんでした 以前の担当者の手抜かりです お恥ずかしい限りです 」
「 で どうなるのです 」
「 ロウカさんには施設への入居を進めているのですがなにぶんご本人様が 本人がしっかりしてる以上私らには強制は出来ませんので 」
「 ご家族とは連絡はつかないんですか 」
「 はい 娘さんの所在はわかりません せめて町の住居に来てもらえると我々としても目が届くのですが ここは不便すぎます もちろん私達がちゃんと責任を持ってサポートする事はお約束します 」
「 わかってます 私達で説得してみますので今日のところは 」
「 はい助かります それじゃあロウカさん明日また来ますね 」
「 もうこんでいいわ 」
職員は苦笑いしながら退散する。
「 ばあさん 悪い事は言わん 施設に行け 」
「 そうだよ ブラウン管テレビじゃ地デジ見れないでしょ 」
「 テレビなど観らんわ 余計なお節介するな 」
「 あっちゃぁ 真月どうすんだ 私らにはたぶんどうにもならんぞ 余計なお節介と言われればそれまでだ 」
「 行政に強制力はなくても真月ちゃんにはあるのです 」
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