0人が本棚に入れています
本棚に追加
鳥迫真月の葬儀が終わった。
涙なぞ出なかった。あるのはただ怒りだけだ、なぜ真月が居なくならなければならないか意味がわからなかった。どうして自分ひとり残されないといけないのか三刀小夜には理解出来なかった。
真月と出会ったのは高校生の時だった、その頃の私は少しばかり世の中と距離を置いていた、特別これと言って不満があった訳ではないのだが、何もかもが気に入らなかった、生意気だということでレイプされそうになった事もある、全員病院送りにしてやった。やり過ぎだと私の方が加害者にさせられた、障害が残った者もいたらしい、おとなしく私がレイプされてればよかったんだろう、親からはとっくに見放されていた。
「 あなたが三刀小夜ね 感動だわ 」
「 なんだお前 」
「 これはこれは 申し遅れました 私は鳥迫真月 真月ちゃんなのです 」
「 だぁかぁらぁ なんの用だ 」
「 取材よ 生ける都市伝説 三刀小夜に密着取材なのです 」
「 取材ってあんた高校生じゃん 学級新聞ならクラスの友達とやってろ 」
最初のコメントを投稿しよう!