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昨日に引き続き、私は今日もあの酒場へ向かって歩いていた。 ここにきたのはマックが、とても興味深い話があると呼びにきたからである。 わざわざ家まで呼びにきたのだから一緒に酒場へと向かえばいいものをマックは一人で走って先に行ってしまったのだ。 私も走って追いかけようかと考えたが急ぐこともないかと思い、こうして歩いてむかっていた。 店につき、マックを探した。いつものカウンターにはいないようだ。周りを見渡すと、カウンターから少しばかり離れたテーブル席に座っていた。 「マックきたぞ」 声をかけたが反応はなかった。 私はマックのいる方に近づきながら声をかけた。はじめ見たときは気づかなかったが、マックの向かい側の席に誰かが座っているのが近づいていくうちにわかった。 店長かなっとも思ったが雰囲気が違っていた。 席の近くに来ても、誰かは分からなかった。少なくとも今まで関わったことないものであるのは確かであった。 「マルコム遅かったな」 マックのを見る限り、今、気づきましたよというような反応だったので私の声は届いていなかったということだろう。 私はマックの隣に腰を下ろした。向かいに座っている者の顔を、もう一度よく確認したが誰かは分からなかった。 しかし、見たことがある気がしないでもない。名前を聞けばわかるかと思いマックに耳打ちで、 「いったい、誰なんだこの人は」 と聞いてみたところジョゼフという名前であることがわかった。 やはり覚えはなかった。 「ところでマック、興味深い話というのはなんなんだ」 単刀直入にマックに聞いてみた。もう前に座っている人のことは、気にしないことにした。 「そのことなんだけどよ。ジョゼフさんの友人が昨晩、魔女を見たって言うから、面白そうだなっ思って、お前にも声をかけたんだ」
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