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そうして私はマックに連れられるようにいつも行っている酒場へと足を運んだ。 店の中はいつもと変わらず賑やかだった。仕事終わりか、仕事が休みだったかわからないような四、五十のオヤジたちが酒を飲み馬鹿騒ぎをしていた。 この中では私たちはかなり若い方の客であろう。 「はやくいつものとこ行こうぜ」 店内を見回していた私に、マックがそう声をかけてきたので「そうだな」と言い、いつも座っている席へと向かった。 いつも不思議に思うのだが、どれほど店が混んでいても私たちが普段座る席は、いつも空いている。まあ、この席に座るこちらからしたら予約もなしに席が空いているのは嬉しい限りなのだが。 そう思いつついつも座っているカウンター席へと座った。 間もなくカウンターの前に人影が現れた。 「おう、誰かと思えば英雄じゃないか、それと後は酔っ払いか」 笑いながらそう言ってきたのはこの酒場の店長であり私たちの良き友人である。 「おい、扱いが酷いじゃないか」 マックがそう噛み付いたが店長は無視した。 「なにかと久しぶりだな店長。それと英雄っていうのはやめてくれ照れくさい」 そうだこの酒場に来るのは久しぶりなのだ。 ここ最近は二週間近く来てなかった。週5くらいで来ている私からしてみればかなり久しぶりに思う。 来れなかった理由は言うまでもなく隣国との戦いがあったからだ。 「注文はいつものでいいな」 「ああ、それでいい」 「わかった」 「俺もそれな」 「へいへい」 店長は注文を確認し、奥の方へと入っていった。
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