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第一章 前書き
有希子はバツイチで3歳になる女児が1人居る。
子供は故郷の自分の両親に預けて、有希子は大阪で単身で生活している。
昼間はピザ屋の店員を夜は北新地のクラブでホステスを
しながら生計を立て故郷の両親に養育費を送金しながら
慎ましやかな生活をしている。
有希子は25才で五歳上の会社員と結婚して翌々年に女児を
出産するも夫の浮気とDVが原因で、出産直後に離婚している。
ピザ屋の仕事を終えると急いでマンションに帰り
シャワーを浴びてクラブの出勤支度にはいる。
店に入る前に行き付けの美容院でヘアーメイクを施し
クラブホステスに大変身する。
一方の永澤諒は亜津子と言う本妻が居て、某組織の若頭を
努めている。
本妻の亜津子もミナミでラウンジを経営して
永澤諒も表向きは土建屋の社長である。
永澤には右腕とも言われてる本部長の大和龍二が着いて居る。
永澤を慕って若い衆の須藤、岡本、垣沢と言う三人衆が守りを固めて居るのだ。
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