116人が本棚に入れています
本棚に追加
/290ページ
永澤と言う男に…
有希子は同伴客を見送ると、永澤の待つテーブルに向かった。
[御待たせしてすみません。]
[葵と申します。]
すると永澤は、[ほんまに待ったで!]と意地悪ぽっい笑顔を向けてきて若い男性に、お前らは待機しとけ!と言いはなった。
若い男性二人は[はい!失礼します。]とお辞儀を深々にして
店の外に出て行った。
すると最初に車から降りてきた苦味ばしった男性が
[ええんでっか?]
永澤は[はよ、ここに座れ!]と言って手招きをする。
有希子は[はい。失礼します。]と言って永澤の横に
座った。
其れまで着いていた女の子を押し退けるや、有希子を抱き寄せた。
[あのぅ~永澤さんでしたね?ちょっと、その手を退けて下さい。]と有希子は言うと 肩を抱える永澤の手を下ろした。
最初のコメントを投稿しよう!