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「一ヵ月って……連絡は?」
「三日に一度はくれるよ。
それで生存確認してる」
相変わらず淡泊なメッセージだが、今はそれだけでもいいと思ってる自分がいる。
「三日に一度って!
ちょっとそれだいぶありえないです」
由希の呆れた顔が刺さる。
「でも、仕事が忙しいんだから仕方ないよ」
「それは先輩だって一緒じゃないですか。
お互い様って言うけど、先輩はどんなに忙しくてもマメに連絡してるでしょ。
彼と圧倒的に違うのはそこですよ。
先輩、気付いてます?
仕事中も彼からの連絡をこまめにチェックしてること。
その時の悲しそうな顔を見る度、私は先輩が不憫でなりません」
察しがいいだけあって、抜け目ない由希の観察眼に百々子は少し戸惑う。
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