18歳、初夏-2

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それからは透と走る日々が続いた。 学校が終わったら二人で三ツ沢公園に直行。 念入りにストレッチしてランニングコースを走る。 帰りはいつも百々子を家まで送ってくれた。 そして時には、短距離走の練習にも付き合ってくれた。 正しいフォームから走り方の基本、バトンパスのコツまで、透はたくさんのアドバイスをくれた。 言い方にとげのある日もあったが、そこには必ず透の優しさがあった。 透と走り込みを始めて10日目。 四限目の従業が終わり、昼休みを迎えた。 その日の百々子はいつになくそわそわしていた。 どうしよう。いつ切り出そう。 鞄を開いては閉じる。 さっきからそれの繰り返しだった。
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