27歳、触れたくて、触れられたくて-2

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「仕事、落ち着いたから」 事後の余韻に浸るように裸のまま寄り添い合っていると、透は言った。 胸板にすり寄せた頬を離し、彼を見上げる。 「本当……?」 落ち着いたということは、これからは透に会える時間が増えるということだ。 不安げに瞳を揺らして見つめる百々子に透はくすっと微笑んだ。 「ああ。これからは早く帰れるよ」 嬉しさのあまりぱぁっと花開くように百々子の顔が明るくなった。 透に頭を優しく撫でられ、百々子はふふっと声を立てて笑う。 「何笑ってんだよ」 「だって、透って頭撫でるの好きだよなぁって思って。 高校の頃からだよね、もう癖なのかな」
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