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お前にだけは言われたくないと思いながらも、
相良の両手にかさばる荷物をいくつか奪い取ると駅を出た。
「それよりよかったのか?
今日二次会とかあったんだろ。
それに遠方なんだからホテルとか手配してくれてたんじゃないのか?」
新横浜からわざわざあざみ野まで来るなんて、と心の中でぼやきつつ、
早淵川沿いの河川敷通路を並んで歩く。
「いいのいいの。
ホテルは他の奴に譲ったし、友達にもあらかじめ伝えておいたから。
それに俺、明日には鹿児島に帰らないといけないんだよ。
時間も限られてるし、単純に宮瀬に会いたかったんだ」
そうだった。
こいつ、こういう恥ずかしい台詞をさらりと言えるやつだったと、改めて思いだす。
隣で相良が夜空を見上げながら
「雨止んでよかったー」なんて
能天気なことを言うから、透は苦笑した。
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