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「なんか、リビングだけやけに散らかってんね」
相良は荷物を床に置くと、ぼそりと呟いた。
リビングのテーブルはパソコン一台と、大量の資料がまばらに散らばっている。
ソファには脱ぎっぱなしのスーツとネクタイ。
相良の言う通り、リビングだけやけに生活感に溢れている。
それもそうだと思う。
百々子と別れてから、主にリビングで過ごすようにしていたからだ。
二人の仕事部屋はもちろん、寝室にも足を運ぶことができずにいた。
「見過ごせって言ったろ。
さっきまで仕事してたんだよ。
とりあえず適当に座って。
すぐ片づけるから」
透は冷蔵庫から飲み物を出してリビングに向かうと、
相良は食い入るように資料を見ている。
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