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「必ずしもやりたい仕事ができるわけではない。
そんなこと言わなくても、相良なら分かるだろ?
必要とされてる場所で結果を出すことが与えられた使命なら、それに全力を尽くすまでだよ」
「……」
相良が何も言わないことをいいことに、
透はテーブルを片付け始めた。
「……大丈夫か?」
ややあって、相良は振り絞るように透に尋ねる。
「ああ、大丈夫だよ。
まぁ長く進め過ぎていたせいで結構手こずったけど、
どうにかうまくたためそうなところまで、」
「バカ、宮瀬がだよ」
相良の台詞にどきっとして、透はパソコンを閉じかけて手を止めた。
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