後悔という名の代償 Toru Miyase‐4

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どうしてこうも痛いところを突いてくるのか。 なんでこいつは見過ごしてくれないのか。 今の透には、相良の口出しは水を差されているようで耳が痛かった。 心を読まれたくなくて、何事もないようにふっと笑う。 「別に、大丈夫だけど。 どうしたんだよ、さっきから真剣な顔して。 らしくないけど」 透の澄ました表情を見て、相良のこめかみがピクッとする。 「よく言うよ。 この世の終わりみたいな顔してたくせに。 心配してるんだよ。 宮瀬、どこに向かおうとしてんの? 彼女のことだって、俺に触れてほしくないみたいだけど、 お前の心中筒抜けだから。 部屋のカーテンとか、ところどころ置いてある観葉植物とか、 お前が到底使いそうにない小物だって、 どう考えても彼女が選んだものじゃん。 何で別れたのにそのままにしてあるんだよ。 どうせもう終わったことだからとか言い訳でもするんだろ。 どこがだよ。 お前の中では全然終わってないくせに」
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