後悔という名の代償 Toru Miyase‐5

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すぐに百々子が置いていったものであることを悟った。 そしてもう一つ、綺麗にラッピングされた長方形の箱に目を引かれ、躊躇しつつも手に取ってみる。 まだ開封していないのか、真新しいままだ。 見た目から高級感が漂っていて、そこに光が集まるように輝いて見えた。 そっとリボンを解いて開くと、一通のメッセージカードが目に留まる。 どくんと、心臓が大きく脈打ち出す。 ――――――――――――――――― HAPPYBIRTHDAY! 大好きな透へ。 いつまでも一緒にお祝いしようね ――――――――――――――――― 百々子の字だった。 ――もしかして、これ……。 いくつか頭を巡らせて、ようやくすべてが合点した。
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