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透は自分自身を厳しく戒めるように、唇を震わせた。
「ずっと強くなければいけないと思っていた。
本当はどうしようもないくらいカッコ悪くて、
情けないくらい弱いくせに、ずっと強いふりをしていた。
百々子に弱い自分を見せるのが怖かったんだ」
涼はぐっと何かを堪えるように苦笑して、言葉を紡いだ。
「バカだな。
お前がカッコ悪くて、弱いなんてこと、みんな分かってるよ。
月岡は見せて欲しかったと思うよ。
お前の弱さも、その情けなさも、かっこ悪さもぜんぶ。
きっと丸ごと受け止めてくれたよ」
「ああ……そうだな」
してやれなれなかった後悔だらけだ。
どうしようもないくらい愚かだった。
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