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「その言葉にめちゃくちゃ勇気をもらった。
だから俺も絶対に曲げたくないって思った。
ちょっとやそっとのことでは絶対に諦めてやんないし、
認めてもらうなら何だってしてやるって決意したんだ。
なんせ俺はしぶといからね」
相良はへへっと笑う。
「今では、反対されたことが嘘のようにすべてが丸くおさまってるよ。
お義父さんやお義母さんもよく気に掛けてくれるし、
孫の顔が楽しみだ―って、テレビ電話で嬉しそうに話してる」
きっとそうなるまで、相良は懸命に立ち向かったのだろう。
もがいて、あがいて、それでもめげずに立ち進んだのだ。
じっと何かを考え込む透を諭すように、相良は言葉を紡いだ。
「結局人は、幸せに帳尻合わせにできる生き物なんだよ。
どんな苦しみや困難でも、最後はすべてがよかったって思える日が絶対にくる。
一人だったら重たい荷物が、二人で持てば軽くなる、そんな風にね」
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