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「ご飯できたよー!」
客間の入口から妻が覗いて声をかける。
「あぁ、わかった。」
私は振り返って返事をした。
「どうしたの?昨日から。妙にここ好きだね。」
「ん?あぁ、昨日からね。妙にここ好きなんだ。落ち着くんだ、昔と違ってね。」
「ふーん」
妻が不思議そうに首をかしげながら出て行く。
「やっぱり、あいつには親父見えないんだ・・・・・・じゃあ、行くよ。明日は来ないから。残された時間、出来る事をする。親父にもらった時間を大切に使うよ!そっちに行ったらまた飲もうね。」
そう言うと立ち上がり部屋を出る。
一歩部屋を出てから思い出したように振り返り、親父に深く一礼した。
“飲めるのならね”
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