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どれほど歩いただろう
バシャッ
突然、足元から音がした。
”水たまり?”
足が水に入ったような音。しかし、冷たさは感じない。
私は気にせず進んだ。
私の進む方角に何があるのか知る余地もない。
只、私は “そこ” を目指した。
バシャ、バシャと次第に水たまりは深くなる。
靴はとうに水の中にある。
靴も足も水に浸かった感覚も、水の抵抗の中を歩いている感覚も感じる。
しかし、不思議と冷たさは感じなかった。
私は進んだ。
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