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「これって、誘ってるの? 」
久我さんの指先が私の太腿を行き来する
違います!(……多分……)と小声で囁き返す私
「他の奴に見られるの……俺、嫌だな」
視線を落とす久我さんに、なんだか申し訳なくなる
「ごめんなさい……」
後悔でちょっと涙目になる私に
ううん、と言いながら繋いだ手を握り直す久我さん
「それにさ、一ヶ月おあずけだったから……なんか、俺……、……」
語尾が聞き取れなくて耳を寄せると
ほっぺに軽く、キスをされた
直後、掠れた久我さんの声が耳朶を擽る
「興奮、してきちゃったんだけど」
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