無邪気という名の…煌めき持つのは、キミと、私。‐1

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「光也って本当にゲーム好きだよね」  今度上がった声は、他に比べて華やかだ。 「そういえばお前、同じ女子なら千波の事何か知らないの?」  男子ばかりの中に在って貴重な女子友達――。声を上げた彼女に対しても、光也は特別態度を変える事も無くそう尋ねた。 「叶羽の事は、放っておこうよ」  女子友達は何処か歯切れの悪い感じを出した。 「えー、なんだよ気になるじゃん」  無邪気な男子達が皆して(はや)し立てるようにして、やがて彼女は不機嫌そうにしながらも口を開くのである。 「去年小学生の時に△△小だったヤツは知ってると思うけど、学校内で苛めがあってさ……。叶羽ってその被害者だったのよね」  彼女の言葉に、男子達は一気に押し黙った。  女子友達はそれみろと言わんばかりの顔で彼らを睨み付けていく。 「ああ、それか」  重くなった空気の中で最初に言葉を発したのは光也だった。  誰も取りたがらない宙に浮いた会話のバトンを、仕方無いなという風に、すっと取るように。  女友達が光也に視線を向ける。 「光也も△△小だっけ?」 「うん。イジメがあったクラスとは違うけど……。でも、あれって確か、全校集会で校長が言ってた被害者の名前は別のヤツじゃなかったか?」     
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