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コーヒーを置き終わったウエイトレスは小さくお辞儀し個室のから出て行った。それに気にする事なく言葉を続けるHarumiさんに私は彼へと視線を向けた。 「ちなみになんだけど僕の名前はHarumiじゃないんだ」 「え?」 「本名は勝間秋人(カツマ アキヒト)。Harumiはアーティスト名って言えばいいのかな?それなんだよ」 「以外に普通…」 偽名だったことに驚いたが、本名が普通だったことにも驚いた。てっきりもう少しおしゃれな名前を想像していた。 「ぷっ、普通って…それ当たり前じゃん」 「いや…もっと品とした名前というか、そういうのを想像してたからつい…」 「品って…っははは、君って面白いね」
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