別れたその先には

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突然顔を覆ってた手を取り、その手を握りしめた桐生さんは真剣な顔をしていたのでなぜか私の背筋が伸びてしまった。
彼にこんな風に見つめられると、恥ずかしさで目を逸らしたくなるがこれから何か大事な事を言われるだろうという時に、目を逸らすのも良くない。
不安を抱きながらも彼の目を見つめ言葉を待っていると…

「もし司羽が俺の子じゃなく、他の人の子でも構いません。中也さんや美羽ちゃん、司羽は俺が必ず守ります。
だから俺と一緒に生きてくれませんか？」

「……それって…」

一旦、顔を俯いた桐生さん。だけど意を決してのか顔を上げ…

「結婚、してください」

「っ………」

今日は何回泣けば気がすむのだろうか…。でもこれで泣くなと言うのがおかしい。