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「あの…それで…中也さんの返事は……」 「っ、そんなの決まってるじゃないですか!あなたと結婚します」 それと同時に思いっきり桐生さんを抱きしめた私に彼は私を抱きしめ返した。 隙間なく痛いぐらいに抱きしめ合う私たちはまるで離れていた1年間を埋めるようだった。 そして数分後に少し離れた私達は… 「愛してます、中也さん」 「私も愛しています」 顔を近づけ久しぶりの彼のキスに目を閉じた。 良いとは言えない私達の出会い。最初は既婚者である貴方を諦め、それでも貴方を想い続けると誓った。 それなのに彼は離婚してまでも『運命の番』である私と一緒にいる事を望んだ。 望んではいけなかったのに運命には勝てなかった。もっと運命に足掻えていればあんな事にはならなかった。
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