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その問い掛けに顔を上げた私。そこにはさっきまで爆笑していた勝間さんが真剣にな目でこちらを見つめていた。 同じオメガなはずなのにどこかが違う。世界で活躍する彼だから纏う雰囲気が違うのだろうか。 彼の何もかも見透かすような視線に私は彼にならと思い先日の出来事を話し始めた。 「実は……」 …………………… 「………………」 全てを話し終えた私は冷めてしまったコーヒーを一口飲み込んだ。未だに沈黙が続いているなか、私はだんだん後悔のようなものを感じ始めた。 やっぱりこんな気持ちのよくない話を初対面の人に…ましてや有名人で同じオメガの人に話すべきじゃなかったとか、そんなことで彼の誘いを受けることにしたなんて言うんじゃなかった……
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