有名なあの人と…

出会いがない！

私はごく普通の学生であり、オタクである。
ある動画を見て歌い手というものに興味を持った。
それからだんだんとその人のことを好きになり今やガキ勢だ

そんなある日ライブに参加できることになった
お花見ツアーらしく、とても楽しみだった
物販でグッズを買い、登場が待ち遠しい。
私は彼を恋愛対象としてみていた。
まぁ叶うわけない、他にもたくさんファンの子いるし…

泣いたり笑ったりして、とうとうライブが終わってしまった。
彼に私の存在だけでも知ってほしいなぁ…

ライブ帰りに、私は桜が満開に咲いている公園に寄っていった
せっかくだし写真でも撮ってこう！
私は携帯を取り出そうとした瞬間

バサッ

何かに躓いて転んでしまった
でも何故か痛くない…？
誰かが支えてくれたんだ！
焦って立ち上がって礼を言おうとして顔を見たら、ライブの彼だった

何この少女漫画みたいな展開！

「あれ、君ぼくのライブ来てたよね？」

え？もしかして気づいてくれてたの？なぜかすごく嬉しくて死にそうだった
「は、はい！」
「だよね、何か可愛らしい子だなって思ってたんだわ」
笑いながら彼は私に言った

私これ以上に幸せなこともうないと思う。
でもこれだけで終わらせたくない！！
「あ、ありがとうございます！もし良かったらメールとか交換してください！」
勇気をだして言った、断られる…よね
「それ、今僕も言おうとしたのに笑いいよ！交換しよ！」
私は嬉しくて飛び跳ねた

出会いがないなんて馬鹿らしい
出会いなんて自分で探すんだ

私は、ついてたのかもしれない