#3 涼介

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「それじゃあ、これでいい?」 と、花澄を後ろから抱えて膝の上に乗せて、抱き着いてやった。 「ほんっと、涼介くんって変な奴」 「うるせぇ。今度会ったときは抱きつぶしてやる」 「なっ・・・んてこと言うのよ。この、性欲魔人」 「は!?俺、そんなに性欲強くないし」 「嘘だ!!いつも二回もしてさ。ほんとはもう一回とか思ってるくせに」 「・・・なんでわかったんだよ」 「やっぱりね!涼介くんの変態!」 花澄とこれっきりだと思うと、離れがたいんだよ。お前の身体から。 「背中、あったかい」 花澄が言う。 「お前、冷え症?」 「うん。寒がりなほうだね」 「女は冷やしちゃいけないんだろ?」 「ねぇ、お腹、あっためてよ」 腰に回していた俺の手を取って、下腹に手を当てさせた。 「何だよ、腹がいてーのかよ?」 「さっきからちょっとね。って、ちょっと、お腹、つままないでよ!」 花澄のささやかなお腹の脂肪を指でつまんでやった。 「少しはマシになった?」 「うん。冷えるとやっぱりよくないね。カイロ張っておけば良かった」 「女って大変だな」 「ね。私もそう思う・・・」 花澄の下腹に手を置いたまま、身体を密着させる。 柔らかな髪に顔を埋めて、思い切り息を吸い込んだ。
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