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「それじゃあ、これでいい?」
と、花澄を後ろから抱えて膝の上に乗せて、抱き着いてやった。
「ほんっと、涼介くんって変な奴」
「うるせぇ。今度会ったときは抱きつぶしてやる」
「なっ・・・んてこと言うのよ。この、性欲魔人」
「は!?俺、そんなに性欲強くないし」
「嘘だ!!いつも二回もしてさ。ほんとはもう一回とか思ってるくせに」
「・・・なんでわかったんだよ」
「やっぱりね!涼介くんの変態!」
花澄とこれっきりだと思うと、離れがたいんだよ。お前の身体から。
「背中、あったかい」
花澄が言う。
「お前、冷え症?」
「うん。寒がりなほうだね」
「女は冷やしちゃいけないんだろ?」
「ねぇ、お腹、あっためてよ」
腰に回していた俺の手を取って、下腹に手を当てさせた。
「何だよ、腹がいてーのかよ?」
「さっきからちょっとね。って、ちょっと、お腹、つままないでよ!」
花澄のささやかなお腹の脂肪を指でつまんでやった。
「少しはマシになった?」
「うん。冷えるとやっぱりよくないね。カイロ張っておけば良かった」
「女って大変だな」
「ね。私もそう思う・・・」
花澄の下腹に手を置いたまま、身体を密着させる。
柔らかな髪に顔を埋めて、思い切り息を吸い込んだ。
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