プロット

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プロット

 人類が物質の最小単位「魔子」を発見し,究極の科学「魔法」を完成させ,肉体と魂の分離,そして魂の複製を可能にした,その先の物語。  ヒューマノイド(以下,人基)生産を担うCoCiD社の強制執行員ローチは,危険レベル最大の違反人基であるサイレンの処分にあたっていたが,死闘の末逃亡を許してしまう。  社内上層部から罰則として使用義体の没収と特別執行免許の剥奪を受けたローチは,先の任務で自身のナビを務めた量子とともに,極東の都市「京極」へ赴きサイレンを捜索,これを討伐する。  続いて二人は,京極の環境管理と治安維持を主とする「共産会」に違反人基支援の疑いがあるという報告を受け,特別執行免許の再交付の後,共産会殲滅へと動く。  共産会特別会員スタークとの戦闘で義体を大破されたローチは,元の義体ならば勝てると本社に交渉,義体の返還に成功する。再戦の後スタークを殲滅,共産会を滅ぼす。  CoCiDは,一連の黒幕を「ケルティックホライズン」を統治する四次企業「ECHOES」と断定,これに襲撃をかけるが,ECHOESの新型人其エータによる反撃で大きな被害を受ける。  ローチは自分以上の性能を持つエータに苦戦するが,まだ試作段階だったエータは暴走,その期に乗じて何とかこれを撃退する。これを受けて,CoCiDはECHOESへ総攻撃,占領という形でその全てを手中に収めた。  その後,ECHOESが巨額を投じて発見した,創造主たる人間の叡智の結晶「ノーン」をめぐり,社長と役員会とで意見が衝突,CoCiDはノーンの遺棄,破壊を主張する社長陣営と,ノーンの利用を主張する役員会陣営とに分裂し,内戦状態となった。  先の戦闘で損傷したローチは役員会に拉致され,自陣営への勧誘を受けるが,人間になることに興味がないローチはこれを断り,ノーンを破壊しようとする。  逆上した役員会は,ノーンの力を借りてそのゴーストを人間の魂へと昇華させる。人其は人を脅かすことを禁じられているが,ローチはそのルールを破って役員会の魂と自身のゴーストを同調,ペナルティ機構の働きで,役員会を電脳空間の狭間へと道ずれにした。   残された量子は,ローチのゴーストのバックアップを手に,生まれて初めての涙を流した。
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