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どう殺したのかも覚えてない。でも死体を桜の木の下に埋めたのは確か。先生が教えてくれた詩のように。
先生を殺してから私は嫌いだった桜が好きになった。先生は溶けて桜になった。蛆が湧き、腐敗して、水晶のような液を垂らして、桜に溶けて。
私は今でも先生を愛している。
桜は春しにか見られない。時折、ひとつふたつの花をつけることはあれど満開にはならない。でも、春には必ず満開になる。
先生。好き。愛してる。
先生、私、桜が好き。愛してる。
先生、私のことが好き?
先生、私のことを愛してる?
ねぇ先生?なんで私を騙したの?
ねぇねぇ先生?なんで私に嘘をついたの?
ねぇねぇねぇ先生?私の身体はヨカッた?
ねぇねぇねぇねぇ先生?桜と人間の子供はどんな姿をしているの?
私、先生を精一杯アイしたよ。
私、先生になんでもあげたよ。
私、先生に初恋をあげた。
私、先生にハジメテのデートをあげた。
私、先生にハジメテのキスをあげた。
私、先生に処女をあげた。
先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生
なんで私を、私だけをアイシテくれないの?
桜はただただ咲いている。
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