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僕は高校を卒業後、東京の大学で学ぶために地方から上京して、東京都内のアパートで独り暮らしをしている。
親に経済的な負担をかけたくないと思って、学生向けの風呂なしで家賃が安いアパートに住んでいる僕は、お風呂は近所の銭湯に通っている。
銭湯の番台には、お店のおばちゃんが座っていて、時々声をかけてくれる。
「若林君は、大学楽しんでる?」
「はい、友達もできつつあって、楽しいです。」
何気ない会話だけれど、おばちゃんが笑顔で話しかけてくれるので、いつも癒されて元気が出る。
おばちゃんは、僕の母親と同じくらいの年齢で、僕にとっては東京のお母さんのような存在だ。
僕は、ほぼ毎日この銭湯に通っている。
銭湯には近所の人も多く通っていて、毎日通っていると、いつの間にか顔見知りになる。
銭湯で良く会う野呂さんは60代後半の男性で、会社を定年で退職してから年金生活を送っている。
野呂さんも僕に話しかけてくれて、野呂さんは僕の良き理解者だ。
こんな感じで銭湯では、大学生活では出会えない人との出会いがあり、僕にとっては憩いの場所となっている。
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