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「何をつかって首を絞めたにしても、凶器は見当たらないね」
「ロープがあるなら、ボクがまず、窓から脱出すべく強度を先に計っておくはずだし、把握しているよ。リュートが買い出したもののリストもよく確認しているからね」
ひめは、少し寂しそうにした。
「ヒトは、どうして、この家から出られないの?」
「さぁね。頑張ってとった成績は他の人が使ったし、努力したことは、他の人が使った。
ボクは何もかも盗られたせいで、身動き出来ない。死ぬだけなんだ。
ボクはまだ普通より少し変な程度だけど、
きっと天才が生まれてはいけないのは、
『このため』なんだ」
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