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履歴を消しつつ、ビデオを動かしてたが、ふいに電源を落とす。
「あ、ごめん。なんかこれ調子悪くてー。さっきの消えた」
ボクが5人に言うと、使えねー! とかが帰ってきた。こうして何が悪いかも知らないまま補導されるだなんて、ウケる。
あーあ。
通報を待っていたけど、暇になったから、そいつらを放置して帰ることにした。あ、でも、怪しまれるかなぁ。うん、誰かひっかけて行こう。
「そこの」
中心でいじめられてたやつに声をかける。
そこの? と嫌そうにしたが五人の手が止まったからか、必死に救いを求める目を向けてた。
「話があんだけどさ、いつまでもこいつらと遊んでるから、早く終わらせて」
「ご、ごめん、今日は、おかねないから、用事は、また、するから……」
おどおどしながらそいつが言うと、5人が舌打ちする。ちょうどいいタイミングで誰かが来たみたいだから、ボクと弱いやつは慌てて退散した。
道路の向こうで阿鼻叫喚が聞こえたから、ボクは大笑いした。
あーあ!
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