二人で見る花火

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「永遠に!? 今もう実現してんのに?」 「あっ、そうか……。だから緊張してるっていう……話です」 「なるほどー。じゃあすみれちゃんと仲良くなるにはどうしたらいいかな」 「押したら逃げるタイプだよね」と笑われて、私はどうしたらいいか分からなくなった。 桐谷くんは十分押してると思うし、私は桐谷くんの他にこんなに親しくなった男の子はいないんだけど。 桐谷くんの中ではまだ「仲良し」じゃないらしい。 うーんと首を傾げる。 「仲良し」の定義かー。 私だったらミコちゃんとは……。 「メールとか電話とか?」 言った後、しまったと思った。 それ散々やろうとしたけど無理だったヤツじゃん! 慌てて取り消そうと桐谷くんを見ると、ニヤッと笑ってポケットからスマホを取りだした。 「言ったね。すみれちゃん」 「……ごめんなさい。ハードル上げすぎました」 「まあまあ、そんな気負わないで。」 「はぐれたら困るしね」と言われるともう断れなくて、私はついに桐谷くんと番号交換をしてしまった。 駅を出るとそこはもうお祭りの飾りつけがしてある商店街で、出店もたくさん並んでいた。 その脇には怖そうな高校生らしき男の子達の集団がたむろしている。
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